EVモーターズ・ジャパンって?

商用車ニュース

最近個人的に気になっているのはEVモーターズ・ジャパン(EVMJ)と言う会社。

今年の商用車業界を賑わすのがこの会社だと勝手に思っている。日本でもEVバスの導入が少しずつ進んでいる中、最大手だった中国BYDは六価クロム問題の影響で採用見直しなどが発生。

BYDからのOEM予定だった日野の小型EVバスも六価クロム使用しているとの事で発売取り止め。

いすゞと日野の合弁会社であるジェイバスが開発中のEVバスも24年からの生産と言う事で現在は主要プレイヤー不在の中でEVMJの存在感が強くなってきている。同社の受注状況も22-23年で約100台との事で各バス会社がEVMJに強い興味を持ち発注まで繋がっている事が分かる。さてこのEVMJであるが少し名前を聞いた事がある方は中国の会社と勘違いしているかも知れないが本社を九州に置く日本の会社です。

主な事業内容は「EVバス/トラックの製造・販売」
ただ同社はテスラの様にEV車両の製造・販売では無くエネルギーマネジメント事業をコア事業と主張。

既に発売済みのEV商用車のラインナップとしては以下でコレらに加えてマイクロバスや普通トラックやトラクターヘッドも開発中の模様。もし本当にコレらの商品ラインナップが出てきたら国内の商用車業界は大激戦になりそう。笑

コミュニティバス
・路線バス
・観光バス
・ダブルデッカーバス
・小型トラック(1t、2t)

私がこのEVMJが気になる理由がこちら。

ファブレス会社
同社はファブレス会社として現在は自社工場を待たずに中国のメーカーに車両の製造を委託。ただ中国のメーカーに丸投げているのでは無く使用部品の指定を行ったり細かい仕様の設定を管理している。言うのは簡単ですが自社工場無しにOEMで自社品質を保てると言う同社の知見や経験が相当無いと出来ない。

社長
佐藤社長は元エンジニアでバッテリー、インバータ、モーターの制御システムに精通。過去中国のEVバスメーカーに制御システムを提供しており今や世界最大のEVバス市場の中国でビジネス経験がある。ファブレスで品質管理を出来ているのも佐藤社長のエンジニアとしての目が優れているからだと勝手に想像。

独自技術
インバーターは独自開発のモノを使用しておりこれが肝の模様。このインバーターのお陰で無駄な電力消費や発熱エネルギーのロスを抑える事が出来て航続距離が伸ばせる。私はエンジニアで無いのでこれがどれだけ凄いのかは正直分かりませんが、他社との違いが強みを明確に打ち出せるのはシンプルに強い。

ゼロエミッション e-PARK
個人的に1番興味があるのがコレ!逆にコレがこけると結構しんどくなると思う。同社は23年末迄に北九州に自社の組立工場を建設予定。そしてコレはただの組立工場では無く工場見学/試乗/EV資料館なども含めた体感型EV複合施設にする。そしてこの施設は風力発電やソーラー発電を活用した再生エネルギーによる自立発電にて稼働。

以上です!

商用車メーカーの中の人

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